
石山です
しばらくサボっていたブログを(実に1年半ぶりか)を久々に更新することにしてみました
それと言うのも今回行ってきた飛騨高山美術館は全館撮影OK!とゆう珍しい場所だったので
自分で各作品に感じた事を書き留めておく為にもブログにして残してみようと思いましたヽ(・∀・)ノ
飛騨高山は今年の始めに白川郷に向かう通り道として通過はしたのですが
改めてじっくりと時間をかけて訪れたいと思っていたので、いろいろ調べてみると…
Σ(´∀`;)おおっ、ガレの作品が多数展示されているだとぉ!?
と旅行を決定いたしました(゚∀゚)
いろいろと調べてみると飛騨高山も面白そうな所。
中でも異彩を放っていたのは・・・
ここ、光ミュージアム
なんでもマヤの神殿がモチーフになっているとかで、行ってみると宇宙の創生から三畳紀~ジュラ期の生命の躍動、人類の誕生から文明の形成、西洋美術、東洋美術、そして再生可能エネルギーテクノロジーの展示など
カテゴリーとしては博物館・・・美術館、いや資料館?いやいや科学技術館。と、規模もテーマもかなりな施設でした
[公式サイトより]
[公式サイトより 上村松園 紫式部図]
随分と色々と展示されているし、それぞれのレベルも高め。
いったいここはどんな所なのだろう
と思っていると最後には教祖様を紹介するスペースがありました。
もともとは陸軍士官学校を出て近衛兵にまでなったエリート。
さすがこれほどの礎をつくられる御仁は違いますね
これだけの情報と経験、知識、思考力を持った結果、彼は神の声を聞けたとか。
以前、F1ドライバーの中嶋悟がレースの最中に「調子が良いときは空の上から自分とライバルの車が見えて、近未来に起こる追い抜きとかを見ることができた」とゆう話しを聞いたことがありますが
己が道を極めれば専用のアプリみたいな能力が発現するのかもしれないですね
私ならば差し詰め「カットする前から仕上がりが見える!」といったところですか
その後は飛騨古川に移動
古川まつり会館を見学

装飾は日光の陽明門もかくや!?ってぐらいの仕上がり

いやぁ、飛騨の職人たちの仕事ぶり、しかと堪能しましたヽ(´▽`)/
外に出てみるとあたりは古い町並みがいっぱい!


あと、飛騨の特産といえば飛騨牛!
ってことで頂いてきました飛騨牛ステーキ



今回頂いたのはモモ肉だったのでオージービーフのようなしっかりした肉質でありながら臭みがない飛騨牛の香りを堪能できましたヽ(´▽`)/
そして日も暮れてきたので南に60キロほど移動した場所にある温泉

下呂温泉に行ってきました

ここは幼少の頃よりその抜群にインパクトある名称が気になっていていつかは訪れたいと思っていた温泉

行ってみて知ったのですが、この下呂温泉は草津、有馬と並び三名泉に数えられるのだとか。
なるほど古式ゆかりある風情がいい感じです



その夜は飛騨にあるスキー場が道の駅として開放されていたので
そちらで車中泊


暑くなく、寒くなく、広大な土地を独り占め(近くの道路を通行する車両すら皆無)出来てとても快適でしたヽ(´▽`)/・・・ってちょっと怖かったけど(^。^;)

翌朝いよいよ飛騨高山美術館に向けて出発!
雪国ならではの道幅の広い峠道で雪のない季節は気持ちよく走れますが、やはりオーバースピードで楽しみに来る車両が多いらしく路面にはたくさんのブレーキ跡が残っています

そんななか見通しの悪い緩やかな下りカーブにさしかかりますが
「こんなところに限って後半カーブがキツくなったりするのよね

と減速して様子をみていると・・・

おおっ


おおおっ

かなりなオーバースピードで突っ込んだらしく完全にグリップを失ってますね

ABSは作動しているだろうに、まったく曲がる様子もなくガードレールに突撃していくサマは途中まで同じ走行ラインを走っていた私には背筋が寒くなるような追体験をしました

やっぱ無茶は禁物よね。

真新しい銀色のガードレールを見ながらそんな思いを新たにしました



そして今回の目的地「飛騨高山美術館」に到着


ここでは素晴らしい作品が多数見れました


まず、なんといってもエミール・ガレ

彼のすごいところは、ほんの小さな部分に至るまで
よく見ると技巧が凝らしてあって
こちらの想像を絶するほど完璧なんです


この蒲萄をモチーフにしたピッチャーの透明な出っ張り部分も歪んでいるのではなく
まさに熟したブドウの実を忠実に再現しています。
植物学にも精通していた彼だからこその観察力、表現力
凄まじいです(゚O゚)

この作品なんかも下の方をアップにすると・・・

この完成度!Σ(´∀`;)
ほんとどこまでも作り込むひとですよね。
私も作品

レイアウトを重視すると細部の作り込みがコントロールしにくいとゆうジレンマがあるのですが
ガレは細部に微塵の妥協もしないのにレイアウトにブレが全くないんです。
どんだけ精神力とモチベーションがある男なんだか


そんな職人気質は家具作りにも現れます

何だろ、彫りの厚みといいカーブといいノミの跡といい
寒気がするほど美しいんです


バランスも素敵だし

さらに端から端までこの完成度!
とんでもない男ですよね。
また彼は大変な昆虫オタクだったとも聞きます

トンボをモチーフにしたこの作品・・・

素晴らしすぎます


トンボの飛行技術は人類がおそらく永遠に手にすることは叶わないだろう・・・とも言われるほどの能力で
彼らの体にある窪みや羽根の形状などは人類が持つ流体力学、航空力学では理解の範疇を超える未知の技術(蜂が航空力学の見地から飛行不可能と証明出来るとゆう話しは有名ですね)
それをガレは微細にコピーしているだろう事が見て取れるのです。

これは別の作品ですがかなりトンボ感満載です

ガレはおそらく昆虫が何故そのような形状であるかは解らないまでも、どんな形なのかはあきらかに精通しているのでしょうね。

こんな作品や

この作品なんかもすごい技巧が散りばめられているのですが・・・
この辺にしておきたいと思います(^。^;)
やはり、ガレ。ここ数百年で一番化け物じみたアーティストの1人です


他にも感慨深いのが・・・

ティファニーの作品たち

充分に素晴らしいのですがガレのように異常な作り込み・・・ってほどではないんですよね。
震えがこないとゆうか。

見てわからないほどの違いなのですが
実際に費やす時間と精神力、労力は4倍やそこらじゃ済まないでしょう。
でも、経済的に成功しているのは圧倒的にティファニーだし


それにこの可愛らしさ

ガレは一見地味だし哲学的で高尚なのですが
可愛げがないんですよねぇ(^。^;)
もし神様が「ガレかティファニー、どちらかのセンスをやろう」と言ってきたら・・・
迷うなぁ( ´・_・`)
ガレかなぁ。
いや、ティファニー。
そうすればもうお金で苦労しなくて済むんだ。
・・・いやでも

ガレ選んじゃうんだろうなぁ。

あと他にも面白い作品があって

ミューラー兄弟の作品。
若干の作り込みの粗さはありますがバランス、色彩ともに光るモノがあって素晴らしい作品でした!
来てから知ったのですが、ここ飛騨高山美術館はミシュランで三ツ星☆☆☆をもらってるんだそう。
ここに三星つけるなんてやはりミシュラン、侮れませんね

もう逆にミシュランガイド買って載ってる所を巡ればいいんじゃないかっ!?
そんな風に思ってしまいました

あと、ここのレストランは味は素晴らしくて(シェフの厨房での雑談は煩いけど


飛騨特産の豚とトマトを使ったパスタ

トマトの酸味を抑えて豚の香りを残す調理は
どちらの旨みもぶつけることなく調和させた秀逸な作品!
このシェフ、食べさせる環境は整えられないものの料理を作る腕と舌は確かだと驚かされました

このように飛騨高山でいろいろな職人が織りなす作品の数々に出会い「自分も誰かの心を震わせるような作品を作れるようになりたいものだな・・・」なんて気持ちを新たにしてきました


いつかそんな境地に達することができるのか、模索の旅はまだまだ続きそうです
