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長野県は小布施に北斎をみに行ってきました♪

2016年9月1日 by 美容室MARINaquarium

石山です
この前の連休は長野県は小布施に行ってきました♪

今回の旅行先を小布施にしたのには以前からちょっと気になっていたことがあって、それは「私が偉大だと思っているアーティスト、モネとか他にも多数の人物(ルノアールやゴッホ、ロートレックなど)に影響を与えた葛飾北斎・・・私にはそれほどすごいアーティストとは思えないのだが、いったいどれほどの男なのか?

それを確認してみたいと思って出かけてきました
 

小布施といえば縦長な長野県の北のほう、けっこう距離があるので月曜の深夜に出発して十国峠を抜け、東御にある道の駅「雷電くるみの里」にて車中泊
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朝起きてみると気温じつに19℃!

やっぱり避暑には長野県でも標高のあるところが快適ですね
そこから車で2時間ほど移動するとそこが今回の目的地、小布施♪

まずは名産である栗のあれこれをいただいてきました!

まずはソフトクリーム

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あとは栗のおやきとか



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ふっくらしてやさしい甘みが上品な感じでした♪



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お腹が満たされたところでいざ葛飾北斎の作品をみに「北斎館」へ向かいます
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この時はちょうど広重も公開されていたので一粒で二度美味しい感じでした♪



葛飾北斎と言えば富嶽三十六景や北斎漫画が有名ですが、私はどうも版画にはあまり興味がなくて(^_^;)(ここの作品はほとんどが肉筆画だけど)

そんな半端な気持ちできてみたのですが・・・

実際にはとんでもない完成度でした!
IMG_0003_R宗理型美人と呼ばれるすらりとした長身、うりざね顔、小さな目鼻立ちを特徴とする様式はまさに「ジャポニスム」の代表的なデザイン。

これを確立した北斎はこれだけで充分すごいのですが・・・

IMG_0001_Rこの色鮮やかさ、艶やかさも西洋美術を彷彿とさせる完成度です!IMG_0004_R
 

この鷲もシャープなライン、濃淡が産み出すコントラストは力強いインパクトを与えているのですが・・・なぜか不思議な愛嬌が漂う作品です

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印刷だと判りにくいですが、この柳の葉をみた時には北斎が「森羅万象の有り様を理解した」と言った意味がわかった気がしました。

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この絵にしてもそうですが、ただ「見たまま」描いてもこうは仕上がらないでしょう
植物の葉脈の構造、実の色づくメカニズム、枯れる理由・・・などを本質的に理解しているからこそ描けるレベルです(^_^;)

極めつけは・・・

この作品!IMG_R
誰しも絵描きならば直面する問題「色彩と線の両立の難しさ」をこの力強くも繊細な線、同系色の使用、コントラストの妙技・・・それらを駆使して解消しています
すごい、すごすぎる!

さすがは1998年に米「ライフ」誌が企画した「この1000年間に偉大な業績をあげた世界の人物100人」に日本人ではただ一人、選出されるだけのことはあります
齢90歳にて他界した北斎(この当時の雅号は画狂老人卍)は天我をして五年の命を保たしめば 真正の画工となるを得べし

と話していたそうです
最後まで満足せずに芸事を磨き続けるそのモチベーション。

見習うべきだけど、私は「やるだけやった♪満足だ!」と思って死にたいなぁ。。。とゆうのが本音です
死の三か月前、絶筆であると言われる作品「富士越龍」

富士の高みを超えてその先を目指して上昇を続ける龍の姿にどこまでも高みを極めんとする北斎の願望を感じて私は深い感慨にふけっていましたIMG_0002_R
そんな稀代のアーティストにも面白いエピソードがありました
弟子の露木為一の証言では、「先生に入門して長く画を書いているが、まだ自在に描けない・・・」と嘆いていると娘、阿栄が笑って「おやじなんて子供の時か ら80幾つになるまで毎日描いているけれど、この前なんか腕組みしたかと思うと、猫一匹すら描けねえと、涙ながして嘆いてるんだ。何事も自分が及ばないと 自棄になる時が上達する時なんだ。」と言うと、そばで聞いていた北斎は「まったくその通り、まったくその通り」と賛同したという。

私もデザインの作り手として「これでいいのか?」と悩み、考え、あらゆるアーティファクトから何かを学び取ろうと模索を続ける日々をすごしていますが、

「この焦燥感が成長の原動力であるのか・・・」と、少し気分が楽になりました
小布施の北斎館、また数年か十数年したら再度訪れる必要がありそうです
まだ自分が最後まで己が道を極めんとした北斎に共感できるかどうか試すためにね
 

 

 


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