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山梨県にミレーを見に行ってきました♪

2012年11月28日 by 美容室MARINaquarium

 

 

 

石山です
昨日は山梨県は甲府にある「山梨県立美術館」に行ってきました


 

 

 

 

 

 

ここにはミレー(詳細はコチラ)をはじめバルビゾン派(詳細はコチラ)の画家の作品が数多く展示されていて世界的な収蔵量を誇ります
 

ミレーは私が小学生の当時住んでいた札幌で特別展を見に行って、絵画に興味をもつキッカケをいただいた思い入れ深い画家。

「今みたらどんな感じなのだろう

なんて楽しみにしていました
なにぶんミレーを所蔵する美術館はあまり無いため、ふらっと寄ってみた美術館にたまたまあった

などという事がなく

けっこう美術館に行っている私も小学生以来ミレーを目にしていないのです
いざ!!見てみようってことで・・・



 

 

 

 

 

 

 

 

 

[ジャン=フランソワ=ミレー ポーリーヌ・V・オノの肖像]

若かりし頃のミレーの作品、モデルは彼の一人目の奥さんになる方
23歳で病没してしまうほどか細く華奢な奥様の体質が伝わってきます
ブルーやグレーを大胆めにシャドーとして使ってきますが透明感のある仕上がりでした


 

 

 

 

 

 

 

 

 

[ジャン=フランソワ=ミレー 落ち穂拾い、夏]

言わずと知れたミレーの名作ですが実物はほんとすごい!!
三人並んだ農婦それぞれに諧調がまったく判別できない見事なグラデーションを施しながら

微妙な色彩を使い分けて遠近感をも出しています。

ほんとこの人はどれだけの色を見分け、使い分ける事ができるのか想像すらできません
 

ほかにも「種を蒔く人」などもありましたが、フォンテーヌブローの森(詳細はコチラ)は鬱蒼と光が差さない事が多いようで

全体的に暗い配色が多く長時間見続けていないと作品の本当の姿が浮かび上がってこないモノが

多い気がしました。



[ジャン=バティスト=カミーユ・コロー 大農園]

 

銀灰色の使い手、カミーユ・コロー(詳細はコチラ)の作品もありました
空気遠近法・・・と言葉でいえばそういう作品ですが

彼の緻密で美しく、鮮やかすぎないけれど鮮烈な色使いはひとつの美の極致ですね
 



[ヤーコプ・ファン・ライスダール ベントハイム城の見える風景]

 

緻密といえばとんでもない作品もありました
ライスダール(詳細はコチラ)です
この作品はほんと細かい
空に飛んでる鳥なんか3mmぐらいしかないのに近づいてがん見(息は止めてますから湿気で作品を痛めはしません)してもほんと「鳥」なんです
展示されてる高さが私の目線でちょうど後ろのお城の尖塔と同じ高さぐらいだったのでちょい片ひざ付いて見てみたら

ほんと絵の世界に入り込んでしまったかのように感じる
右下に見える羊飼いなんかまるでそこに立っているかのようでした
 



[ジュリアン・デュプレ 牧草の取り入れ]

 

今回みた作品のなかでいちばん「明るい農村」に感じたのはこのデュプレの作品でした
ときはまだ権力者に抑圧されていた時代、農民たちの暮らしは決してラクなものではなかったようだし

描画の対象に選んだだけで「反体制派」なんてイチャモンつけられたぐらいだそう
そのなかでこの作品は心地よい明るさと楽しさを感じることができました
・・・モデルの農民の方々は笑顔で働いてないけど


[シャルル=エミール・ジャック 森の中の羊の群れ]

 

最後にオススメなのはこの人エミール・ジャック

羊の絵を描かせたら右に出るモノのいない羊の達人とのことです
いやほんとすごい、モコモコ感といい表情といいトンでもない作品です。

この美術館にはミレーの描いた羊の絵もあるのですが霞んでしまうほどの作品
世の中、天才(って言っちゃあ失礼か)っているもんですねぇ
 

いやぁ、今回の美術館もイイ作品いっぱいで幸せ
途中からドコゾのお年寄りツアーの面々が現れて喧騒に包まれてしまいましたが素敵な美術館でしたよ
甲府は高速道路を使えば一時間ちょいで行ける距離、興味がある方は迷わずGO!なのです
 


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